料理や居酒屋巡りを趣味としている白井一成だが、ぼくの仕事は部品メーカーでの営業だ。取引のある企業への営業となるから新規開拓などはしておらず、そのような仕事は部下に任せている。取引先の企業も国内の会社ばかりなので仕事で日本語以外の言語を使うことはまずないのだが、実は最近白井一成は中国語を少し勉強している。と言ってもスクールに通ったりしているわけではなく、インターネットで中国語が学べるようなサイトを見て独学でちょこちょこ勉強しているだけだが。
別に仕事で中国語が必要なわけではない。では、どうして白井一成が中国語を勉強しているのかだが、最近たまに行く中華料理が美味しいお店でよく会話をする中国人の女性がいるのだ。日本語もそこそこ話せる方なのだが、中国語だともっと楽しくコミュニケーションがとれるのではないかと、ただそれだけのことだ。別に中国語をマスターして口説いてやろうとかそんな野心はない。せっかく美味しい料理を出してくれるお店ですから適度にコミュニケーションをとったり、スムーズにお礼や挨拶ができるようになればいいなと思っただけである。
ということで白井一成はちょこちょこ時間を縫って中国語を勉強しているのだが、中国語って英語と比べると全然覚えやすい。文法もそれほど難しくないし、後日本語でよく使う漢字も使われているから初めて目にする文章でも以外に意味が分かったりする。そもそも中国から漢字が日本に伝わったわけだから馴染みがあるのは当然かもしれない。あと、最近は中国語のオンラインスクールなども格安であるのでそのうち時間があればチャレンジしてみようかなと思っている。せめて日常会話くらいできるようにはしたい。